名古屋市東区のRCダブル断熱×パッシブデザイン住宅。
都心部でのプライバシー確保をしながらも、ぎりぎりまで日射確保をシミュレーション。
鉄筋コンクリートの内外ダブル断熱で断熱性能を高めながら細やかなコーディネート、ライティングにもこだわられました。
延べ床面積 334.93㎡
竣工 2021年9月
RC造
西側の外観。一階に貸し駐車場(屋内6台、屋外1台分)を作りました。
2階には中庭を配置しましたが、南側の居室と水回りゾーンを一般階高で低く北側のLDK上部の3階に吹抜けと和室を設置する事でLDKに太陽熱と光を落とし込んでいます。綿密な日照シミュレーションにより中庭の奥行きと幅を計画しました。
エントランス。ガレージ部分は外部の為断熱がないので、杉板型枠のコンクリート打ち放しに。上部は室内の外部壁の為外断熱材を貼り、塗り仕上げにしています。
開放的な32畳のLDK空間。あえて階段が中庭に面する事で上部が吹抜けとなり、南面の大きな窓から太陽熱と光を取り込みます。
キッチンハウスのオーダーキッチン。アイランド式にも収納があり、ダイニングテーブルと一体に。ブラックとグレーでまとめました。天井もメラミンシートで色を合わせることで、さらに一体感が増しスタイリッシュなイメージに。
32畳のLDKと大開口窓の奥に12.5畳の中庭を配置する事で、約45畳の更なる広がりを感じる空間に。
中庭から取り込んだ光と熱を、階段室を通して1階の玄関ホールへ落とし込みます。
日照シミュレーションを繰り返して開口を広げ、上部の吹き抜けから冬の日射を取り込みます。デッキ材を室内のフローリングと同レベルとして、より広がりを感じる空間に。
中庭上部に水平電動シェードを設け、夏の日差しを遮ります。
2階LDKの廊下にも杉板コンクリートを採用。2階フロア全体の室温安定に繋げています。
2階お手洗いも、杉板コンクリート壁が連続しています。
奥さまが主に在宅ワークに使用される書斎。中庭を通してリビングにいる家族の気配も感じられます。
広々とした洗面から脱衣スペース、ランドリールーム、クローゼットが連続する空間。ミーレの洗濯乾燥機を採用し、洗濯から乾燥、収納までの家事動線を高めました。
浴室からは中庭の植栽を眺めることが出来ます。
クローゼットの高さを2mにし、上部のエアコンにはガラリを設置。
吹き抜け空間の後ろに配置された3階の和室。来客用スペースとしてはもちろん、南面の扉は全開口できるようにしてLDKと一体の空間としても使えるようにしました。
白とコンクリートでコーディネートされた階段。玄関ホールの杉板コンクリートが空間の豊かさを演出しています。
玄関土間収納には扉をつけて、奥の靴箱や帰宅時の手洗いスペースの目隠しに。
名古屋都心部を眺める屋上バルコニー。
中庭空間を目隠しするルーバーは可動式で外観のアクセントになっています。