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蓄熱について

お客様からあった問い合わせに

「蓄熱は夏にも効きますか?」

そんなご質問を頂きました

良いご質問です!

そもそも蓄熱をご存知ない方の為に今日は 蓄熱についてお話させて頂きます

パッシブデザインの設計は 大きく5つ

①断熱強化

②日射熱利用暖房

③日射遮蔽

④通風利用

⑤昼光利用

があります

この5つの項目を 設計や計算 シミュレーションにより

最適な 快適室温と省エネを導き出すものです

快適室温は断熱だけで実現するものと思われがちですが

大きな間違いです

実は断熱を強化しすぎると 夏の冷房負荷は増えてしまう

プロでも理解していない人がほとんどです

何故か?

建物には窓があるからです

いくら壁や屋根 基礎の断熱性能を上げ

性能のいい窓をつかっても

しょせん 窓の断熱性能は劣ります

そこから太陽熱が伝わって入ってくると 熱ごもりをおこして オーバーヒートしてしまうことがあります

ですから 窓で日射を遮るように 庇やシェードを適切にデザインも考えながら設計しないといけません

以上の事をやったうえで 

さらに有効なのが蓄熱です

上記の内容ができていないのに 計算やシミュレーションもせずに適当に

蓄熱を配置すると大けがをします

蓄熱量は少なくてもいけませんし 多くてもいけません

冬は 晴れた日の昼間に レースカーテンやブラインドを開けて

室内に窓を通して太陽熱を入れてあげます

ある程度飽和状態になると コンクリートなどの蓄熱しやすいもの

(容積比熱が高いものと言います)

が熱を吸い込んでいきます 少し窓から離れた位置にあっても

熱移動で熱を吸い込みます

そして 夜になると外気温が下がってきますと

今度は 室内にその熱が出てきますので

その熱により エアコンの負荷が減るので

省エネになるというのが 冬の蓄熱の理屈です

では夏はどうなのか?

蓄熱は冬については効果があるといわれてきましたが

実は夏にも大きな効果を発揮します

昼間の暑い熱が 窓などを通して 室内に入り込みますが

蓄熱材にその熱が吸い込まれると 室温上昇を防ぎます

エアコンは温度差が激しいと 余計にエネルギーを消費します

温度上昇が少ない状態で夜を迎えれば 省エネになり光熱費が減るというわけです

私自身 もともとコンクリート住宅の専門家で

私も自宅が コンクリートの外断熱で 内側は打ち放し

その量は少し多すぎましたが 

家族曰く 夏本当に涼しいと言っています

(パッシブデザインをやり始めたころの 自宅ですので少々失敗が・・・)

(庇が長すぎたり 南の窓面積が少なかったりで 夏型な設計なのもあります・・・)

ここからの話が重要です

蓄熱は冬にも夏にも有効なのですが

夏にこの蓄熱材に直接 太陽熱が当たるような設計をしてしまうと

オーバーヒートしてしまいます

適切に庇を伸ばしたり(冬の為には伸ばし過ぎない)

ルーバーやシェードを付けることが重要です

ということで重要なのが日照シミュレーションです

では庇を出せばいいのか?

そうではありません

最近日本の夏は暑いですが

太陽高度が下がっている 春や秋でも暑い日があります

こんな日には庇を潜り抜けて 太陽熱が室内に入ってきます

太陽熱が床にあたった瞬間に熱に変わります

そこでオーバーヒートを起こします

ですから シェードやルーバーの方が この蓄熱をやるのには有利になります

そんなことを考えながらしっかりと設計して 蓄熱をやらないと

後で後悔してしまうのが 蓄熱の怖い部分ですから

気を付けてください!

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