最近は当社で太陽光発電を付けていただくお客様が増えてきましたので
今日は太陽光発電についてお話させていただきます。
目次
売電して、収入を得るメリットは格段に減りましたが、メリットは
(1)昼間の自己利用
(2)災害時における電力の確保
などがありますので、できることであれば新築時に付けていただきたいと思います。
(1)屋根の雨漏れ保証を住宅会社に一任できる
別会社で施工すると屋根の瑕疵による雨漏れが保証されません。
(2)最初から太陽光発電パネルの荷重を加味した構造計算がされていて安心
耐震等級の低い物件で太陽光発電パネルをのせるのは、
屋根が重くなるので危険。
木造住宅の場合は
(1)発電効率や価格を検討しながらメーカーを選定
(2)メーカーが無償や低コストで設置し、昼間発電している際に使用した電気は電気代がかからず、一定期間後は自身のものになるものを選定
例としては、リクシルがやっている「たて得」を利用
4月からは、最初に40万円程度お支払いいただき、
10年間は売電はリクシルが行うが、昼間の自己利用の制限がない。
(1)キューブ型デザインの場合
パラペットと呼ばれる外壁の立ち上がりは通常500程度ですが、
これを1000程度立ち上げ、太陽光発電パネルを隠す。
(2)片流れや切妻の場合、ある程度最初から屋根パネルがどんな割り付けになるかを考えて、
軒の出で調整し屋根全体が太陽光パネルになるように計画する。
(3)そもそも、極力太陽光パネルが設置しやすいように南垂れ勾配の屋根にする。
屋根が見えないようなデザインにする場合で北垂れ勾配にする場合も、極力勾配を緩くする。
(4)タニタハウジングが出しているエコテクノルーフのように、
太陽光パラペットとそうでない部分の見た目が違わない商品を選ぶ。
先日お話ししましたが、建物自体の性能で省エネにするのであれば
断熱性能 UA値を小さくし
夏の日射量 ηACを小さくし
冬の日射量 ηAHを大きく
これらをバランスよく設計することが重要です。
更に言うなら、周りの建物をしっかりと考慮した日照シュミレーションをしないと
せっかく太陽光発電パネルを設置してもしっかりと発電しない、という話になります。
日照により2割前後も効率が落ちると言われています。
以上、色々お話してきましたが
エネルギー不足
電気代価格の上昇
災害の不安
などを考慮したら、太陽光発電は設置するべきですし
新築時に設置しないにしても、あとから設置できるよう設計し、
少しでも少ない太陽光パネルで自己消費を賄えるよう
パッシブデザインを利用した家づくりにすることをお勧めします。
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