- 私が主催するパッシブデザイン勉強会
今は上級編と初級編と2つのコースをやっています
先日は初期編
方位45度傾いた土地にどう平屋住宅を設計するかを考えてもらいました
中庭を設けるプランで、LDKだけでなく
寝室や子供室も温かくしよう!
が、最近私が受講者に強く伝えています
なかなか、難しいんです
しかも、午前と午後 満遍なく陽を入れないといけない
よく、道路や周りの建物を見て、適当に南を決めている住宅が多い、、、
45度傾いている土地とは厳密に言うと22.5度以上敷地が南東か南西に傾いている土地です
このような45度傾むき敷地の場合には
①敷地を無視して建物を太陽に向けて南窓を配置
これは、敷地が広い場合でないと、有効な敷地利用ができません
②四角い家で、南東つLDKの床面積の20%以上の窓
20畳のLDKだと33平米なので6.6平米の窓を南東と南西につけないといけません
LDKから庭に出る窓が1.6m✖️2m 3.2平米なので
これを南東と南西の両方につけなければなりません
4枚分ですね
つければ、晴れた日は寒い日でも太陽熱があればとても暖かいです
ですが、窓を大きくすると言う事は建物全体の断熱性能は落ちてきます
ここが難しい
私が、自社の断熱レベルをUA値0.4前後にしている理由がここにあります
そのくらいにしておかないと、設計によりUA値がG2レベルの0.46を下回る事になる可能性があるからです
話しがそれました、、、
③L字型平面で南東と南西に窓を作る
こちらの方が②の場合より、午前午後斜めであっても陽が入りやすくなります
ただし、自分の家の壁からの日影を受けやすいので、綿密な日照シミュレーションが必要になります
④南面とみなす壁だけを斜めに配置する
敷地に対して平行にすると、南東か南西に窓が偏りますが、南東に敷地が傾いているなら、南東面に対して平行に壁を配置するやり方です
この場合には、その壁だけが斜めになります
なかなかインパクトあるデザインになりますね
以上ですが
② ③の場合はともに、周囲の建物からの日影の影響や、自分自身の建物からの日影の影響で、せっかく南東や南西に窓をつけても、太陽熱が入らない場合があります
太陽熱が入らなければ、窓をやめて壁にしておいた方が、意匠性は置いといて、よほど消エネになります
なかなか難しい話しですね
しっかりとした日照シミュレーション、ゾーニング、プランニングと
断面計画が必要です
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