9月にお引き渡しをしたお宅の 完成写真・YouTube撮影・リール動画撮影に行ってきました。
このお宅は 南側道路のものの 分譲地でさほど東西間口のない住宅。
こんな敷地の場合に普通に 四角い家を造り 南に窓を設けても
南の窓は、カーテンを閉めたままになってしまう事が多いです。
そんなことから この住宅では、
駐車場のすぐ北に 玄関と寝室を配置し、
その北側に中庭 さらにその北側に LDKを配置し、
グレイチング床の廊下の吹抜け空間を通して 太陽熱を2階の南窓から取り入れる設計を行いました。
グレイチング床も歩行用に一部にアクリルパネルをつけて 一部は穴の開いたままにして
場合によって 廊下にサーキュレーターを置いて 熱をかき混ぜて下へ降ろす計画にしています。
当日、表面温度を測ってみましたが 実に暖かい!
外気温も日中14℃くらいの時間帯で そこまで寒くはなかったですが
室内の表面温度は凄い事に!
1階LDKの南の壁周りは27.4℃。
2階の南窓は40℃越え。
2階南の廊下天井は31.1℃
床の一部は何と! 47.4℃!
これが先日もブログに書いた
室内に陽だまりを作ると 人は暖かく感じる。
体感温度=(表面温度の平均値+室内温度)/2
の根拠になります。
外気温が下がっても 太陽熱の日射量は下がりません。
むしろ冬の方が 南の日射量は多いのです。
なので、住宅会社のセールストークに騙されて
安易にトリプルガラスをつけると 太陽熱が入ってこなく 暖かさを感じない家になってしまうのです。
*もちろん夏対策でシェードは必須です
*夏は陽だまりを作らないことが重要です
私が何度も言うように 断熱性能だけでなく ηAH 冬の平均日射熱量 と ηAC 夏の平均日射量
と呼ばれる 日射量を夏は小さく 冬は大きくする設計がとても重要で
さらに 冬に関して言えば ηAHを最大限に活かす 日照シミュレーーションが重要です。
南に窓があっても 周囲の影響で 南窓に日射があたらなければ 意味がないのです。
日影の南窓なら 省エネ的には無い方が良いのです。
計算と日照シミュレーションで 家の快適性と省エネ性能は大きく変わります!
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