今日はプランニングについて 書いてみたいと思います
「平面は秩序 断面は欲望」
という言葉 これは50歳過ぎにして通った
京都芸術大学大学院の恩師 で虚と大学名誉教授でもある 建築家 岸和郎先生の教えです
日本建築学会賞受賞もされいます
「平面ばかり考えるな!」
「断面のないプランは見ない!」
これが教えでした
それまでの私は 平面を考えながら 自分の頭の中で画像として 空間を創造してはいたものの
細部まで詰め切れたいなかったり ただ単にカッコいい空間を作りたい
という設計してしていませんでした
岸先生のその言葉が理解できたのは 大学院を修了して
プランをしながら 断面計画を日常的に繰り返すようになってからです
私の設計は大きく変わりました
プランを先に考えるのでなく 断面計画を先に考える時もあります
私がやっているパッシブデザインでは 冬の太陽熱を室内に入れる事が 最重要です
その際に 断面計画で省エネと空間デザインを同時に行う事が 私の設計の全てと言って良いかもしれません
これはCADで描くのでなく 手描きのスケッチです
私は書道は自信ありますが 絵は苦手な方ですが
汚くてもいいから 頭に浮かんだものを すぐにノートに落とし込む事が重要と割り切っています
決め打ちして描くのでなく 色々なアイデアを ノートに沢山落とし込みます
よく 綺麗なパースをお客様に見せる設計士がいますが
重要なのはそこではなく それに至る経緯です
パースはCGで良いです
色んなアプローチから視点を変えて プランを考える
断面計画と平面計画を繰り返しながら 場合によっては それまで考えたものは捨てて
また一から考え直す
これを繰り返し行います
少し進んできたら 日照シミュレーションをしながら 外観も検討しながら進めていきます
私のやっている パッシブデザインと意匠設計と呼ばれるデザインを両立できている設計者は日本でごく僅かです
有名建築家でパッシブデザインや省エネ住宅をやっている方の作品を見ていても 眉を細める時もあります
それだけ難しいですし 奥が深いものです
私自身さらなるスキルアップを図りたいと思います
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