住宅の断熱性能はUA値と呼ばれるもので決まります
断熱性能の良さは 室温と省エネに関わります 高ければ高いほど良いですが
断熱性能が高ければ高いほど 価格も高くなりますから この落としどころが難しいです
断熱等級というものがあり 名古屋の6地域なら6(UA値0.46W/㎡K)から7(0.26W/㎡K)が適切かと思います
(UA値は数字が小さい方が高性能です)
私は お客様のご希望と予算により UA値は変えています
今現在は UA値 0.40程度が標準的で ご希望により0.26以上もやっています
それよりも ηAC値 と ηAH値 という日射取得性能とのバランスを重要視しています
こちらについてはまた後日
国交省の資料の色がついた部分がそれに当たります
そしてその 数値は各エリアによって異なります
名古屋は東京等と同じ6地域です
断熱性能は全国一律ではありませんので その地域に合わせて考える事が重要です
断熱性能を6から7にするには 建物の大きさによりますが 35坪程度の住宅で
150万円から200万円程度のアップになるでしょう
断熱性能を7にするには よく 窓サッシを 樹脂サッシやトリプルガラスにする事が言われますが
壁を充填断熱から付加断熱にするか高性能な断熱材を充填し
屋根又は天井 の断熱性能を上げれば 窓サッシは LIXILであればアルミ樹脂複合のTW
YKKであれば330 でも断熱等級7は可能です
さらに 冬の消費エネルギー削減の為に 日射熱取得率も加味すると アルミ樹脂複合の高性能窓が
私は名古屋エリアでは適切かと これだけ熱いと樹脂の劣化や変形も気になりますし・・・
さて 断熱性能を考える時 皆さんどんな断熱材を選びますか?
断熱材についていえば グラスウール ロックウール 吹付ウレタン EPS系 セルロースファイバーなど色々あります
住宅業者によって 「これがいい!」 「これ1択!」 などの表現を見ます
私からしたら 「お客様が好きなものでいい」 それぞれ 多少のメリットデメリットはありますが
しっかりと施工をしたら何の問題もありません
それよりも 性能値の向上とコストのバランスを考えて選択をしています
画像がわかりにくいですが これは壁の断熱構成です
どんな部材・断熱材で構成され 厚みがいくつかで
熱貫流率がいくつになるかが重要です
上の図の 一番下の熱貫流率が重要です この構成では0.37W/㎡K となります
よく性能だけ とか 厚みだけ とか 片方だけを重要視する方がいますが
大事なのは 厚みと熱伝導率と呼ばれる 熱の通しにくさの数値です
この性能を簡単に比較するのに 熱抵抗値というものがあります
例えば ウレタン111mmで 0,034W/mKの断熱材を用いると
熱抵抗値= 厚み(m)/ 熱伝導率(W/mK)で表されますので
0.111m÷0.034W/㎡K=3.2W/㎡K が熱抵抗値になります
次に セルロースファイバー 111mmですと
0.111÷0.040=2.7W/㎡K となり 性能があがりません
厚みは無くても性能が良い場合 例えば 厚みが80mmで熱伝導率が0.022だとしましょう
0.08÷0.022=3.6W/mKとなり かなり高性能です
施工方法は おいておいて 厚みがあっても 熱伝導率が悪いと
0.12÷0.040=3 となり 性能があがりません
と色々例をあげてみましたが 性能だけを考えるのであれば 厚みと熱伝導率のバランスをみないといけません
ついでにですが、防湿気密シートなどの施工は必須でしょうね
結露対策と気密向上も重要です
ここまで言っておいてですが 性能値以外にも 断熱材の蓄熱性能による熱移動の時間をずらして
快適・省エネを向上させたりすることもできます
ここは何とも言えない部分です 一般的な省エネ計算では出ません
高度なシミュレーションソフトや実験結果を基にしか評価できません
そこまで考えるより 熱抵抗値と部材構成による熱貫流率で考えるのが一般的でしょう
屋根・天井や基礎・床に関しても壁と同様の考え方です
省エネ住宅 パッシブデザイン住宅を勉強し始めた時 野池師匠に
「断熱材は何を選んだらいいですか?」と聞いたら
「なんでもええ」 との回答でした
最初は モヤモヤしましたが 結局は今日書いた事が正解です
私は ウレタン吹付を標準にしていますが お客様が望むなら 断熱材の変更は可能なようにしています
断熱材も他の仕様などと同じく お客様の好みと費用で選んで頂いたらいいです
ただし、求める 快適と省エネ性能の数値が 当社規定の数値を上回る事が条件です
この規定の数値に関しては また後日
この記事へのコメントはありません。