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設計の進化

私はパッシブデザインについては 建築雑誌に寄稿するなど

業界において一定のパッシブデザインの実務者として認知されてきましたが

元々はコンクリート住宅の設計者 (今現在は8割木造ですが)

学生時代は 建築家安藤忠雄氏にあこがれて いろんな建物を東京や大阪・神戸を中心に見て回ってました

設計をやるようになった初期はコンクリート打ち放し 断熱材無しなどという建築も設計していました

そんな自分が 45歳の時に パッシブデザインに出会って 一気に180度 方向性を変えて 省エネ住宅へ

当初は庇を出したり 通風設計ばかり 断熱性能もほどほど(今はG2.5程度)

日照シミュレーションは やってはいたものの今とは雲泥の差

実際に建った家の 室温や消費エネルギーやオーナー様の感想を聞きながら分析すると

やはり 南の窓に太陽熱がしっかりと当たっている家は暖かい

周囲の建物の日影を 南窓に当てないように設計することが重要だとつくづく感じました

ですが、そこからさらに進化

庇は確かに 夏は有効ですが 冬は窓に日影を作る場合も

かえって 庇のないキューブの設計にして ルーバーやシェードで夏対策した方がいいと変化

断熱性能はコストを考えると G2.5 程度がバランスが良く

冬は太陽熱を室内に入れて 夏はシェードやルーバーで太陽熱を遮るのが一番いいと変化

ですが、さらなる変化 省エネをやり始めて デザインが自分の思うカタチとは少し違ってきてしまっていた時期が・・・

 

そこで 50歳で建築家岸和郎先生 が教授を務める京都芸術大学大学院へ

もう一度 デザイン 意匠を一からやり直す事に

この経験が今の自分に大きく影響しています

 

一番は、手書きのスケッチやゾーニング です

いきなりCADで描くのではありません

また、岸先生からの教え 「アプローチ導線は 短くてもいいから複雑に 映画のような趣をイメージする」を心がけるように

そして 断面計画

どう太陽熱を入れて どんな空間になるのか

これも岸先生の教え 「断面計画ないプランはチェックしない」 と何度怒られたことか・・・

そして 一番は このゾーニングと断面計画と 外観イメージスケッチを

スケッチアップと呼ばれる日照シミュレーションソフトを使い

外観デザインのイメージ ボリュームも最初から検討している事です

そして 平面計画を進めながら 外観調整をしてプランと外観を仕上げていきます

これをやるようになってから 自身のデザインは飛躍的に向上したと思っています

しかも それは省エネもクリアしたものに

 

無断熱のコンクリート打ち放し住宅から 省エネ住宅に180度方向転換しましたが

そこから デザインを学びなおしたので 180度方向転換

結果 360度周り 一周しましたが 自分としてはこの約10年で大きくレベルアップできたと感じています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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