野池さんと全室の室温シュミレーションをしてくるホームズ君というソフトで色々検証。
このソフトでシュミレーションを検証しだして明らかに設計を意識しだした。
まあ、こうがいいと説明しても最終的に決めるのはクライアントという姿勢が私のスタンス。
が、説明義務はあります。
一番変わったのが、非居室と呼ばれる部屋の配置。
極力LDKと一つの壁で配置する方が断然冬暖かく、夏涼しいです。
さて、今日やっていたのは年間冷暖房負荷計算。
快適な家は冷暖房エネルギーをたくさん使えば実現できます。
ですが、それでは省エネにはなりません。
よくある話ですが、
床暖房は暖かく快適ですがエネルギー消費量は多く光熱費は高くなります。
よって、最初は床暖房をつけていても、光熱費を見て控える方も…。
断熱保温性能が高ければエアコンで十分かと思います。
さて、今日は犬山市で着工予定の住宅の検証。
蓄熱性の高いコンクリート壁や階段が木造住宅ながらある家です。
これまで、ホームズ君というソフトでこの蓄熱を入れてシュミレーションをしてきませんでしたが初めて野池さんとやってみました。
二人であーでない こーでないの連続をしながら
3時間がかりで完成!
冷房負荷が約45MJ/m2K
暖房負荷が約20MJ/m2K
普通は暖房エネルギーが多いのですが
断熱性能が良くなると実は冷房負荷が多くなる。
断熱性能の高い会社がひたすら隠すのがこの事実。
「室内に熱気や湿気を入れるとさらに冷房負荷が増えるので
冷房の時期は緩く冷房をかけ続けていただいたら、冷房エネルギーはかかりません。」
なんて話をされている。
私にはまったく理解できないです。
そんな会社は家を作るのではなく
家電を売っているのと同じです。
建築士としてあまりにもさみしい
情けない話です。
南に大きな窓を付けながら周囲の状況によりプライバシーにいかに配慮するか?
解放感も欲しいだろうし、場合によっては多少は暑くても風を感じたい。
そんな暮らしをしたいのが日本人。
四季を感じたいのが日本人。
少し暑くてもBBQをしたいときもある。
内と外を繋いで そんな時間を過ごしたいときもあります。
それを省エネだから窓を閉め切る、ではあまりにもさみしい建築です。
環境建築は良くても、コンセプトと意匠建築があまりにも貧相です。
が、
ここで勘違いしてはいけないのが
最大限に省エネを配慮することは、今後の家づくりをする者には忘れてはならないという事です。
省エネとコンセプトと意匠のバランスを保った家づくりを
これから更に高めたいと感じる今日この頃です。
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