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パッシブデザインのエアコン~パッシブ冷暖房システム~

 

 

 

昨日は東京から参創ハウテックの阿式さんが来社。

 

元々パッシブデザインをやってみえたのですが

パッシブデザインには熱源が必要(もちろん高気密高断熱にも)。

その熱源を太陽の調整とエアコンでどう賄うかを勉強され

とうとう会社でシステム開発も開始され、

更なるスキルアップの為に東京理科大学大学院の博士課程に通学し始めた方。

 

業界では「温熱の変態」と呼ばれています(笑)

 

 

今回は、どうしても床暖房が欲しいという方の為に

あえて床暖房ではなく、床下エアコンにより

ベタ基礎とフロアの間の床下空間を利用して温めたり

いったん床下を経由して、壁の中を通して壁の上部や天井から冷気を落とすという方法を検討しています。

 

ただの床暖房は、暖かいものの増エネルギーになり電気代が高く

結局使用していないという家庭が多い…。

なのでこの床暖房を、床下冷暖房で賄おうというのが今回のご提案です。

 

通常のエアコンだけで十分なのですが

どうしても体に直接熱を感じたいという方もいらっしゃいますので…。

確かに、直接肌に感じた方が暖かいですよね。

 

冬の室内温度が20℃で床の表面温度も20℃であったと仮定します。

人間の体温は36.5℃なので差が大きく暖かさを感じません。

ですが床暖房であれば、直接温めてくれるので足の裏を通じて暖かさを感じます。

だから床暖房は暖かいのですが、何せ光熱費が高くなる…。

なので、床下エアコンで暖めようというのが今回の趣旨です。

 

 

という事で、色々阿式さんにご教授いただきました。

さすが極めていらっしゃる。気持ちがいい。

 

最近「パッシブデザイン」や「耐震」を、呼び込みの商品のように

捉えている住宅会社が実に多い。

パッシブデザインをやっています、と言いながら

「意匠性を考慮したので、今回は少しパッシブデザインとは言えない」

などと平気で言う方も…。

 

 

そもそも日照シュミレーションや計算もしなければ 提出もしない会社もある。

日照シュミレーションは義務ではないですが

省エネ計算は4月からもう説明義務があるのに、未だにしていないのはあり得ない…。

 

実際に建てるのが4月以降であるならば、ちゃんとした家づくりをする会社ならば

するべきでしょう。

忙しいから、などは言い訳になりません。

 

最近、そんな憤りを覚えることが数回。

ちゃんとした家を作っている会社さんなのに、残念でたまらない気持ちになりました。

 

「意匠を優先したからパッシブデザインではない」

それはまかり通りません。

 

「内と外をつないで、広がりを持たせたいので大きな窓を作りました。

ですから今回は標準的な断熱性能より高い断熱仕様にしました。」

が正解でしょうし、

 

「1階の南側の窓は太陽熱が当たらないので、LDKには吹抜けを利用した南の窓から太陽熱を入れました。

ですがそれだけでは日射量が足りないので、高断熱仕様にさせてもらいました。」

 

「今回はデザインを考えて庇を伸ばしました。ですがそれですと窓から日射が入らないので

当社の基準より多めの南の窓を付けました。」

とか、

「今回は窓の断熱性能を上げました。」

これが正解だと思います。

「今回はパッシブデザインとは言えません、意匠優先です。」

なんて言葉を吐く設計者には失望します。

 

多分パッシブデザインを勉強している方であれば分かっている内容です。

 

ですが、意匠を優先するため?

確信犯的に金額を安く見せるため?

売りやすいから?

 

省エネに対しては、妥協した家づくりをしているとしか思えません。

 

私たちには説明義務があります。

お客様が納得してくだされば大丈夫ですが

やると書いてあったからやってくれると思っていたのに

実際されていない。は悲劇です。

 

説明をしながら、

「他にお金をかけたいので我が家ではそれはやめておきます。」

であれば、説明と承諾が成り立ちます。

 

 

耐震、省エネ、快適、健康、意匠性

バランスよい家づくりをしたいとさらに思った 阿式さんの来社でした。

 

 

 

 

 

 

 

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