名古屋市天白区でSE構法×パッシブデザイン住宅「森に包まれた平屋の家」先日無事にお引渡しを行いました。
「森のような敷地でのんびりと過ごしたい」と、名古屋の東山近辺で2年近く探され400坪の土地をご購入。
お家づくりを考える中でパッシブデザインにご興味を持たれ、弊社を知っていただきました。
自然エネルギーを利用した快適さとSE構法の耐震性を組み合わせたPASSIVE DESIGN COME HOMEのお家づくりに共感していただき、お問合せをいただいたようです。
・LDKから森を眺められる家
・敷地の高低差の利用
・デッキでのんびりBBQやアウトドアが出来る
・寝室は寝るだけ ・収納は細かく沢山
・東側を少し開けて南の庭に車が通れるように
といったご希望をいただき、設計者の木村自身がこの土地に家を建てるなら…と設計を行いました。
こちらの敷地は南西に土地が少し振っているため、省エネルギー的には不利な条件でした。
これだけ広い敷地の場合はわざと建物を南に向けて省エネ的に利用する方法もありますが、
北側に駐車場、南の庭に車が抜けられるように、横間口を広く、低い方の土地の通路確保、残したい樹木の位置
などを考慮すると
・方位は振らない方がいい(狭い部分と広い部分が出来てしまうため)
・L字型に大開口窓を設置し、多くは南東からで一部南西から補完する。
・室内の床とウッドデッキ、室内天井と軒天井はそれぞれフラットに。
また、南東の軒が深いため日照シミュレーションを行うと真冬の一月は半分程度日照が得られないので横長に窓を配置し、通常より南面の窓面積を大きくしました。
但し、そうするとUA値と呼ばれる断熱性能が低下するためにその他の寝室や洋室は最低限の窓面積としました。
その結果
UA値0.34、ηAC0.7、ηAH1.9 を実現。
弊社の日射熱取得基準からはやや低ηAH(冬の日射熱取得率)ですが、
この地域の省エネ基準であれば断熱性能が0.87W/㎡K
当社基準が0.46W/㎡Kであるのに対して、こちらのお宅は0.34W/㎡Kと断熱性能が高いので
朝方の室温低下を少なくするだけでなく、
日中の室温上昇率が少ない場合でも冬の晴れた日は無暖房で目標の朝方15℃以上が実現できる室温シミュレーションになっています。
WORK(施工事例)ページも是非ご覧ください。
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